ニュージーランドの大学、大学院、ポリテクニックの奨学金
資金面は留学実現のために皆さんが頭を悩ませることの一つです。ニュージーランド国内では、ポリテクニックや大学で留学生用の奨学金を用意しています。奨学金を上手に利用して、留学を実現させましよう。
1.奨学金のタイプ
- 留学生がニュージーランドでの高等教育の為に応募出来る奨学金は給付型( 返還しなくても良い奨学金)のみです。貸与型( 返還する必要がある奨学金)については留学生は利用出来ません。
- 殆どの奨学金のタイプは、規定の金額が年間の学費から引かれる形です。ポリテクニックでは英語コースで就学した費用が、専門コースの支払いに充てられるタイプもあります。
1.ポリテクニックの奨学金
ポリテクニックでコースを就学する留学生向けの奨学金
ポリテクニックの奨学金は、入学が認められればほぼ全ての留学生に適用されます。大学の奨学金の様に数が限られた奨学金とは異なります。
①年間の学費軽減型:年間の学費が通常の留学生料金より安くなります。
現地で専門留学をする場合の就学先としてポリテクニック(ポリテク)があります。公立の専門学校で留学生でも就学が出来ます。現在、コロナウィルスの影響もあり、留学生向けにも学費軽減型の奨学金を提供しているポリテクがあります。Bachelor(学士号)のコースは3年間の学費が毎年安くなりかなりお得です。
②英語コース費用繰り替え型:英語のコース就学で支払った費用が、専門コース費用に充てられます。
現地の専門コースに就学する場合、入学の為の英語力の証明や英語力の強化は欠かせません。ポリテクでは英語のコースも提供しており、英語コースで就学してそのまま専門コースで就学する場合、英語コースで支払った費用が専門コースの費用に充てられます。実質英語コースでの就学は無料になります。
- 学校名:オタゴ・ポリテクニック
- 奨学金名:COVID-19 Relief Scholarships
- タイプ:学費軽減型
- 対象:現地に既にいる留学生
- 奨学金内容:
コースレベル 専門分野 プログラム 軽減金額 Master Management Master of Applied Management $7,000(年間の学費が$29,050に) Postgraduate Diploma 全ての分野 全てのプログラム $5,000(年間の学費が$18,330〜23,220に) Graduate Diploma 全ての分野 全てのプログラム $4,000(年間の学費が$16,350〜20,620に) Bachelor 全ての分野 全てのプログラム $5,000(3年間各年間の学費が$28,190〜15,250に) New Zealand Diploma 全ての分野 全てのプログラム $4,000(年間の学費が$16,350〜23,010に) - 条件:
・2021年6月30日午後5時までに申し込みを完全に完了している必要があります。
・Bachelorの学生が2年目と3年目に奨学金を受け取るには、学生は前年に少なくともB平均の成績を達成する必要があります。
・学生は、プログラムのすべての入学要件を満たしている必要があります。
・入学はプログラムの空き状況によります。
・クラスの定員に関して:オークランドキャンパスの場合、最小の開講人数は14名です。ただし、情報技術の学士号は最小の開講人数は10です。最小の開講人数の学生が集まらず、コースが開講されない場合、奨学金は次の入学に繰り越されます。
・奨学金は、パスウェイプログラムとして組み合わせることができます。例– NZCEL(L5)$ 2,000 + PGDAM $ 5,000 = $ 7,000奨学金となります。 - 期日:
・2021年6月30日午後5時までに申し込みを完全に完了している必要があります。
・オークランドインターナショナルキャンパス-2021年6月、8月、10月開始のコースで適用可能です。
・ダニーデンとセントラルキャンパス– 2021年7月2日学期のコースで適用可能です。 - その他:詳しくはオタゴポリテクニックのサイトをご確認下さい。
- 学校名:サザンインスティチュート・オブ・テクノロジー
- 奨学金名:SIT 2021 Scholarship Scheme
- タイプ:学費軽減型
- 対象:現地に既にいる留学生/来年以降入学予定の留学生
- 奨学金内容:
コースレベル 専門分野 プログラム 軽減金額 Master(18ヶ月) IT, Management, Health Science Master of IT, Applied Management, Applied Health Science $4,800(コースの学費(教材費込み)が$21,600に) Postgraduate Diploma(18ヶ月) Business PGD Business Enterprise $3,600(コースの学費(教材費込み)が$16,500に) Postgraduate Diploma IT, Management, Health Science PGD IT, Applied Management, Applied Health Science $3,600(コースの学費(教材費込み)が$16,500に) Graduate Diploma 全ての分野 全てのプログラム $3,400(年間の学費が$15,600に) Bachelor 全ての分野 全てのプログラム $3,400(3年間各年間の学費が$15,600に) New Zealand Diploma 全ての分野 全てのプログラム $2,800(年間の学費が$13,220に) - 条件:
・コースはLevel4より高いLevelで1年以上のコースに限ります。
・プログラムの期間が1学年を超える場合、奨学金は継続されたプログラムでの就学のみにに適用されます(学士号の場合は、同じプログラムを継続して就学の場合3年すべてに適用)。
・奨学金は、英語コースでの就学費用の繰り替え型の奨学金と組み合わせて応募可能です。
・入学はプログラムの空き状況によります。 - 期日:
・2021年12月31日までにコースを開始する事が必要です。(日本からの今年度中のオンラインでの英語授業参加でも奨学金の資格が獲得できます!) - その他:滞在先奨学金もあり!
MasterとPGDへ英語コースを経ずに直接入学をした学生は、SITの提供する滞在先へ8週間無料宿泊が可能。この奨学金は2021年の1月1日〜12月31日までにコースを開始した学生にのみ適用
詳しくはサザンインスティチュート・オブ・テクノロジーのページをご確認下さい。
- 学校名:サザンインスティチュート・オブ・テクノロジー
- 奨学金名:Zero Fee English Scholarship
- タイプ:英語コース費用繰り替え型
- 対象:現地に既にいる留学生/海外にいる留学予定の学生
- 奨学金内容:英語のコースの授業料(最大で$9,000)分がコース修了後の専門コース分の学費の一部となります。海外からのオンラインでの英語コース就学分も含みます。
- 条件:
・SITのLevel4より高いレベルの専門コース(1年以上の就学期間のもの)に入学申込みを完了している方に限ります。
・この奨学金にお申込の場合は、コース開始時に$9,000(英語コース72週間分)をお支払頂きます。このお金は英語コースが修了すると専門コースの学費の一部となります。
・入学はプログラムの空き状況によります。 - 期日:
・2021年12月31日までにコースを開始する事が必要です。(日本からの今年度中のオンラインでの英語授業参加でも奨学金の資格が獲得できます!) - その他:詳しくはサザンインスティチュート・オブ・テクノロジーのページをご確認下さい。
2.日本の奨学金
日本国内の団体や文部科学省に奨学金制度があります。ここでは代表的な例をご紹介します。
- 対象:日本の高校・大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)及び大学人に在籍している学生
- タイプ:給付型(一部返還が必要になるケースもあります)
- 条件:文部科学省が2013年から開始した留学促進の為の奨学金制度です。日本の学校に在籍している事が条件。
- 選考:留学計画書などの提出が必要です。
- その他:詳しくはトビタテ!JAPANホームページをご確認下さい。
人気のあるコース
コース名:日本代表プログラム『高校生コース』
対象:日本の高校に在籍している高校生
特徴:
語学力、成績不問
募集要項を参考にしながら、留学内容を設計し、計画書を作成
審査を通過した申請者を対象に留学に必要な費用の一部を奨学金として支給(給付型)
留学内容、渡航先、期間(14日間〜365日間)を自由に選ぶことが可能
分野名 | 活動 | 留学期間 | |
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アカデミック | テイクオフ | 海外の語学学校等において外国語の習得を主たる目的とするプログラムに参加するとともに、留学先で外国語を用いて異文化交流を行うもの。 例)外国語の学修を目的とした大学等のサマースクール・語学学校への通学 | 14~21日間 |
ショート | 海外の高等学校や大学等の教育機関に在籍し、外国語を用いて様々な科目を学修したり、教育プログラムに参加したりするもの。 例)大学等で実施されるサマースクール・サマーキャンプ、現地校へのターム留学 | 14~106日間 | |
ロング | 海外の高等学校等に長期間在籍し、外国語を用いて様々な科目を学修するもの。 例)交換留学や私費留学等による現地高等学校等への長期間の通学 | 107~365日間 |
※上記以外のコースやその他詳細は、トビタテ!留学JAPANをご確認下さい。
- 対象:日本の高校卒業者、日本の大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)および大学院に在籍している学生など(奨学金のタイプにより異なります)
- タイプ:給付型/貸与型
- 条件:独立行政法人である日本学生支援機構(JASSO)が提供している奨学金です。海外の大学等に留学するための資金を対象に奨学金を提供しています。
- 選考:留学計画書などの提出が必要です。
- その他:詳しくは日本学生支援機構(JASSO)ホームページをご確認下さい。
人気のある奨学金
コース名:海外留学支援制度(学部学位取得型)
対象:日本の高校等を卒業後に直接海外の大学で学士号の取得を目指す方
英語条件:TOEFL iBT80点以上、またはIELTSアカデミック6.0以上
支援内容:奨学金及び授業料の支給(給付型)
奨学金:月額5万9千円〜11万8千円
授業料:年間250万円を上限とする実費額
※上記以外のコースやその他詳細は、日本学生支援機構をご確認下さい。
3.日本の教育ローン
- 対象:学校に入学・在学する学生の保護者*(*条件あり)
- タイプ:教育ローン(最高450万円*まで(*条件あり)/固定金利年1.71%/最長15年の長期返済)
- 条件:日本政策金融公庫が提供する国の教育ローンです。40年の実績があり、24時間365日オンラインでお申込ができます。低金利で長期返済が可能で、提出する資料をもとに申請者の労働状況、収入、住宅ローン、公共料金の支払い状況等から総合的に審査されます。また、上記「日本学生支援機構」の奨学金とも併用可能です。お申込の場合は以下の書類をご準備下さい。
書類 | 詳細 |
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ご収入・所得の分かる書類 | 「源泉徴収票」や「確定申告書」など |
お借入れの残高等が分かる書類 | 「借入明細」や「借用書」など |
進学志望校または在学校に関する資料 | 「パンフレット」や「在学証明書」など |
※お申込の前に、教育ローン用の返済シミュレーションで毎月のご返済計画をご検討頂くことをお勧めします。詳細は、日本政府金融公庫をご確認下さい。